2022年度のKOSS学術イベントは、シンポジウム「「レズビアン」の歴史ーー知、出会い、排斥」を開催いたします。一般公開イベントですので、学外の方もご参加いただけます。参加を希望される方は、下記のURLから事前にウェビナー登録をお願いいたします。
※「「レズビアン」の歴史」に向けた事前読書会を実施中です。詳細はこちらから。
■ シンポジウム概要
今日広く知られる「LGBT」の語をはじめ、日本において性に関する議論をする際に、わたしたちは多くの外来のことばや概念を用いている。どのことばにも、意味の変遷、到来以前のことばや実践との交渉の 歴史があり、そして受容の過程において、それが何/誰を指すのか、何/誰がそれにふさわしくないとされるのかをめぐる様々な攻防の場が立ち現れて来た。
このイベントでは、女どうしの恋愛/性愛/親密な関係や、それを実践する女たちを指すことばに焦点を あてつつ、日本における「レズビアン」「女性同性愛/者」の歴史をたどる。すでに定着した語のほかにどのようなことばが用いられていたのか、その際に着目されていたのは何/誰であったのか、女たちはそれぞれのことばにどのように対峙してきたのかなどの検討をつうじて、現在まさしく「LGBT」や「女性」「同性愛 者」といった包括的な語の使用のなかでしばしば見落とされがちな、女どうしの欲望や関係に光を当て、そ れらに対するまなざしの射程を拡大させることを企図している。
■ 日時
2023年3月21日(火・休)13:00-17:30
■ 会場
ZOOMウェビナー(要事前申込・定員に達し次第締切)
■ 参加申込(ウェビナー登録)
■ 言語
日本語(UDトークによる日本語字幕あり)
■ 情報保障等 本イベントではUDトークを利用したリアルタイム字幕がご利用いただけます。
ご参加にあたりその他の配慮が必要となる場合は、 events.at.koss@gmail.comまでご相談ください。 ■ プログラム
第一部:院生発表(13:00-14:35)
・品田玲花(東京大学大学院総合文化研究科修士課程)
「1970年代の少女文化におけるレズビアンへの憧憬--山岸涼子『アラベスク 第2部』を中心に」
・佐々木裕子(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
「魂、「成長」、身体--吉屋信子作品における女どうしの愛とその理想」
第二部:ゲスト報告+クロストーク(15:05-17:30)
・赤枝香奈子(筑紫女学園大学)
「女性同性愛の可視と不可視」
・菅野優香(同志社大学)
「ロマンポルノとレズビアン表象--レズビアン映画史の可能性について」
・杉浦郁子(和光大学)
「1970年代から1990年代中旬の首都圏におけるレズビアン・コミュニティとアイデンティティ政治
--ミニコミ誌上の実践から」
■ 企画・運営
佐々木裕子(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)
文可依(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)
松本夏織(東京大学大学院人文社会系研究科修士課程)
品田玲花(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)
■ 主催
東京大学駒場キャンパスSaferSpace(KOSS)