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【KOSS公開イベント】セックスを揺るがす──私たちの現在と問い直される境界

更新日:2 日前




KOSS公開イベント「セックスを揺るがす──私たちの現在と問い直される境界」を開催いたします。

一般公開イベントですので、学外の方もご参加いただけます。参加を希望される方は、下記のURLからお申し込みください(先着順・定員に達し次第申込を締め切ります)。


■ 概要

「セックス」は、言うまでもなく、フェミニスト的でクィアな思考の主眼であり続けてきました。多岐にわたる白熱した議論が蓄積されてきた現在、セックスの政治性を考えてゆくための手段は、これまでにないほど豊かになっているはずです。


それでは、フェミニストでクィアな私たちは、今やセックスに困惑することはないのでしょうか。そうではありません。今でも私たちはセックスに戸惑いますし、それだけでなく、しばしば深い不足の感覚に直面します。手元の語彙が、実際の経験と粘り強く格闘するというよりはそれと向き合わずに済ますことを促しているように思えることがあります。議論の場ではセックスをめぐる特定の語りが推進され、そもそもセックスが明確に主題として掲げられる場自体が減少しています。蓄積されてきたはずの膨大な議論は、引き継がれるのではなくたんなる忘却を被っているのかもしれません。


本イベントでは、現在東京大学総合文化研究科の修士課程に所属する学生たちが、過去の文学・運動・理論にあらためて立ち返りながら、セックスをめぐる4つの研究報告を行います。そこでは「境界」が共通の関心として浮上するでしょう。性的なものと性的でないもの、暴力と非暴力、ある情動とそれとは異なる情動……。セックスに纏わるいくつもの境界が、それぞれの仕方で確かめられてゆくとき、何がよりはっきりとし、何が不明瞭になるのでしょうか。そして、それぞれの思考の間に、どのような共鳴や反発が起こるのでしょうか。


■ 日時

2025年5月10日(土)14:00-17:30 (13:45開場)


■ 会場(※対面のみ)

東京大学 駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1


■ 参加申込(要事前申込・定員に達し次第締め切ります)


■ 言語

日本語


■ 情報保障等

ご参加にあたり情報保障やその他の配慮が必要となる場合は、komabasaferspace@gmail.comまで4/28(月)18:00までにご相談ください。


■ プログラム

研究報告① 「性的」関係の再考——松浦理英子における「性行為」なるものの融解、或いは別の「性行為」

鈴木紗和(フランス語圏フェミニズム思想、日本現代文学)


研究報告② 暴力から考える——アンチ・セックスとセックス・ポジティヴィティの再継承

岡村侑佳(フェミニズム思想史)


研究報告③ 1990年代の台湾レズビアン文学における「情欲」について

牛子儀(中国語圏文学、クィア理論)


研究報告④ エーゴセクシュアリティとアフィニティの政治——性的ファンタジーと同一化をめぐるフェミニスト・クィア的議論とそのトランス排除/包摂から

溝上悠真(フェミニズム・クィア理論、アセクシュアル研究)


コメンテーター

田崎英明(立教大学教授、ポストコロニアル・クィア理論)


■ 企画・運営

岡村侑佳(東京大学総合文化研究科修士課程、KOSS院生アドバイザー)

牛子儀(東京大学総合文化研究科修士課程、KOSS院生アドバイザー)

溝上悠真(東京大学総合文化研究科修士課程、KOSS院生アドバイザー)


■ 主催

東京大学駒場キャンパスSaferSpace(KOSS)


■ 共催

東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻 表象文化論コース 清水晶子研究室


■ 関連読書会(学内限定)

本イベントの関連企画として、各研究報告の関連文献を取り上げた読書会を4月18日(金)4月30日(水)、5月2日(金)にKOSSで開催します。こちらは学内限定となりますが、ぜひご参加ください。





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